Column

コラム

Le coup de coeur de Madame Tanikawa(Vol.24)

久しぶり冬のパリ。2日ほど 「寒い、寒い、寒いー‼︎」と1人怒りながら歩いてましたが、青空もあり比較的過ごしやすい10日間でした。今回は、友人宅でもホテルでもなく学生時代初めて暮らした5区カルチェラタンに部屋を借りました。昔暮らした通りまで行ってみたり、ソルボンヌ大学の中を見学したり あの頃の様に セーヌを毎日渡ってHotel de Villeへ行ったり、ポンピドゥセンターに行ってみたり…私の中で大切な思い出としてしまい込んでいた あえて踏み入れない遙か昔 若き日々が、そこにはありました。その後約8年も駐在員の妻、母として住んだパリなのに…何故か足を踏み入れたくなかった、封印していた場所でした。果たして…セーヌは、涙が出るほど美しく変わらず 33年経った今も黙って私を受け入れ抱きしめてくれたのでした。本当にパリは、ため息が出るほど美しいのです。

Le coup de coeur de Madame Tanikawa(Vol.23)

4月3日生まれの私は、大抵いつもクラスで1番お姉さん。年頃になってからは,あまり嬉しいことではなかった。でも 今は、桜満開の時に生まれたことをつくづく幸せなことだなぁって思う。こんな時期に産んでくれた母に感謝する。そうして私も「願わくば 花の下にて 春死なん その望月の如月の頃」

Le coup de coeur de Madame Tanikawa(Vol.22)

escalier.C を始めて 2 月 14 日で 13 年になりました。 特別な能力もキャリアもない私が、 それまでの経験 で私の出来る事として 手探りで始めたお店が、 お 陰様で 沢山のご縁と周りの方々の協力で 気がつけ ば 皆様の才能、 優しさと愛に溢れた空間になりまし た。 私自身日々お店に楽しくいられる幸せを感じて います。 今まで支えて下さったお客様、 アーティス トの皆様、 スタッフに心から感謝申し上げます。

Le coup de coeur de Madame Tanikawa(Vol.21)

2016年 あけましておめでとうごさいます。

青空で始まった気持ちの良い新年。今年は、どんな一年になるかしら…こう暖かいとちょっと心配になる、なんて声も聞きます。やはりこの世は、陰陽表裏一体二つで一つ。全ては、心の持ち様なのかも知れませんね。色即是空 空即是色何て言葉が、年末のカンボジア旅行以来何だか度々頭に浮かんで来ます。そんなことしてたらこのお正月ひょんなことから写経をすることに…(実は、ずっとやってみたかったこと) 何だかフランスとは、かけ離れた年明けですが 今年のエスカリエは、フランス文化のみならず日本の文化 その他の国の良いものにも沢山関わっていけたらと思っています。

皆さま 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

Le coup de coeur de Madame Tanikawa(Vol.20)

Gemma Bovery

突然の休日に 大雨の中 銀座に一人映画を 観に行った。 6月のフランス映画祭の時にチ ケットがありながら仕事で観に行けなかった “Gemma Bovery” だ。 ギリギリの最終日前日 にやっと。 Gemma Bovery は フロベールの名 作 ” ボヴァリー夫人 ” と現実を重ね合わせた なかなかエロティックな作品。 なのに邦題に なると 「ボヴァリー夫人とパン屋」 だなんて… なんか間が抜けてる。 確かにボヴァリー夫人 とパン屋の話しでは あるけれど…。 主演の Fabrice Luchini は、 個人的に好きでない。 と いうか彼の演技が…なんか好きじゃない ナル シスト。 だけど彼が出る映画は、 いつも結構 面白い。 という矛盾。 Gemma 役の Gemma Arterton も一見大して美人じゃないんだけど 観てる間に彼女の色っぽさにくぎ付けになる。 映像も美しく大満足の映画だった。

Le coup de coeur de Madame Tanikawa(Vol.19)

妄想は、 お好き?

少し前の朝ドラの主人公が、 「想像の翼」 と いう言葉を使っていましたが、 読書や映画が 好きな人は 想像や空想好きな方が多いので はないでしょうか。 主人公の気持ちになって みたり、 登場人物の顔形、 行ったこともない 場所を想像してまるで実際するかのように家 の様子まで想像出来たりするものです。 それ は、 もちろん作家の腕でもありますが、 翼の 生えた想像は、 留まることを知りません。 私 には 周りにいる人たちの前世を勝手に妄想す るという趣味があります。 その人が暮らしてい ただろう時代や服装など想像するのです。 そ してその妄想が、 確信に変わることも…。 そ う勝手に前世占いです。 前世ですから当たっ てるか外れてるかなんて誰にもわからないの ですから 自由です。 私の密かな楽しみなんですよ。ウフフ

Le coup de coeur de Madame Tanikawa(Vol.18)

Lac d’Annecy

エスカリエ企画のフランス旅行も今回で 3回 目… 2年前の 6 月末が、 プロヴァンス。 去 年は、 秋のアルザス。 そして今年は、 初夏 のロナルプ。 今回の旅のテーマにした” フレ ンチ アルプスでデトックス” のタイトル通り実に 癒され、 笑い… 私にとってもまさにこれから の人生について考える大きな分岐点、 きっか けになる旅になりました。 わずか 4 泊 5 日の 旅ですが、 非日常の異空間の中 垂れ流しの テレビの情報や街中の騒音から離れ 毎日鳥 のさえずりで目覚める。 それだけでも体から頭 から汚れた物が、 出て行く気がします。 アヌ シー湖畔の Talloires は、 私の大好きな場所。 6月初頭だというのに連日 30°Cの快晴に我 慢できず湖で泳いだのは、 3 度めの滞在とな る今回が初めてのこと!肉眼で泳いでいる魚 が見れる程アヌシー湖の水は透明。 冷んやり とした湖の水でまるで私の中の何かが、 目覚 めた不思議な旅になりました。

Le coup de coeur de Madame Tanikawa(Vol.17)

お帰りなさい

M ちゃんが、 お母さんに連れられて初めてお 店に来たのは今から 8 年前のこと 「小学 5 年 生なんですけど こちらでフランス語を習うこと は出来ますか?」 とお母さん。 M ちゃんは、 とても大人しい黒目がちなとても素直な女の子 で 大好きなお父さんを病気で亡くした後でし た。 (そのことは、 お別れの時に初めて知りま した ) その時からサブリナ先生と週に 1 度のフ ランス語のレッスンが、 始まりました。 abc も 知らない 11 歳の女の子には 日本語をほとん ど話さないサブリナとの授業は 門前の小僧よ りもはるかに訳が分からなかったはず。 それで もいつも休まず通う M ちゃんの微笑みに私も スタッフも癒されたものです。 そんな M ちゃん は、 住み慣れた吉祥寺の町を離れお母さん の故郷である札幌に小学校卒業とともに引っ 越していきました。 卒業式には、 「思い出に マダムにフランスで選んでいただいたものを着 せたい」 というお母さんのたってのお願いに私 も張り切って M ちゃんに似合いそうなワンピー スをパリ中探し回ったのは、 遠い懐かしい思い出です。 美容院でエスカリエ ・ セーでフラ ンス語を習える広告を見ておしゃれが大好き でパリに憧れている M ちゃんが、 元気にな れるかもと希望を感じてこの階段を上ってき てくれたそうです。 12 年のエスカリエの歴史 の中でも忘れられない思い出のひとつです。 そんな M ちゃんが、 この春から東京女子大 の大学生になったそうです。 その知らせを 聞いた時 胸がいっぱいになりました。 私に とってこの春一番嬉しいニュースです。